皮膚科コラム
【コラム⑬ やけどを予防するために③ 「小児をやけどから守りましょう」】
2023-11-03
1歳前後の行動範囲が広がり始めた乳幼児では、親戚や友人宅に行ったときのやけどが多いです。
暖房器具の防護柵、キッチンにはゲートを設置して近づけないように。熱い飲食物の入った食器は、子供さんの手の届かない場所に確実に遠ざけて安置しましょう。電気ポット・炊飯器などの蒸気噴出孔を触って深いやけどとなり、指の変形をきたす例もあります。
幼稚園から小学低学年まではカップ麺の容器をこぼしてしまうケースが多いです(写真)。少しさめてから、食卓の上で食べさせてあげてください。
お風呂に入る前には、浴槽のお湯の温度が高すぎないか大人の人が必ず確認してあげましょう。
どのような状況で受傷したかが、治癒の見通しの判断に影響しますので、引率された保護者の方から事情をお聞きします。
やけどになってしまった場合:
水疱やびらん(皮膚がむけてしまった)になったやけどは、傷に張り付かないような食品用のラップなどで保護してすぐに医療機関を受診しましょう。保冷剤(ビニール袋で覆う)などで冷却したり、手持ちの痛み止めを受診前に飲んでも良いです。
衣類が張り付いている場合は無理にはがさないで、そのまま受診で良いです。つぶれた水疱やびらんを半日以上放置すると、細菌感染のリスクが高くなります。汚れている場合は水道水で洗うとよいですが、市販の消毒は不要です。

写真:カップ麺の容器をこぼしてしまうケース