皮膚科コラム
【コラム⑨ マダニに咬まれたらどうしたら良い?②】
2023-08-09
(前回より続く)
- マダニが皮膚に咬みついていることに気がついたら、無理に引きちぎったりせずそのまま受診してください。痛みなどの症状がないことが多く、血を吸うと小豆大のホクロ状に膨れることがあります。自然に取れた場合は、スマホなどで撮影するか虫体をビニール袋に入れて持参してください。
- マダニの除去は咬まれた部位の異物反応・遅延型アレルギー反応の予防を目的に行います。当院では市販されているマダニ除去用器具を滅菌して除去しています。
- 咬まれた部位の周囲に発赤や腫れがあったり、ダーモスコピーで何か異物を認めた場合は、ちぎれた口器が残っている可能性を考えて、局所麻酔をして皮膚を3mmほど切除することがあります(写真①、②)。
- マダニに咬まれないための予防がも最も大切です。国立感染症研究所が提供している「マダニ対策、今できること」のパンフレットをぜひ参考にしてください。